15巻3号
2016年3月25日発行
オンラインISSN 1347-4448,印刷版ISSN 1348-5504
発行 特定非営利活動法人グローバルビジネスリサーチセンター(GBRC)
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M&Aの効果と多角化戦略との関係に関する文献サーベイ
芳賀裕子, 立本博文
pp. 109-166
M&Aに関する実証研究の文献レビューを行った。M&Aが効果的な戦略であるということは、既存研究から必ずしも明らかになってはいない。既存研究ではM&Aの株価効果は買収企業にとって負の影響があると結論している。M&Aの業績効果はターゲット企業との事業関連性があるときに正の影響をもたらすと報告されているが、既存研究における事業関連の定義が曖昧であるため、どのような場合に正の影響をもたらすかはわかっていない。今後の研究として三つの方向が求められる。(1) ビジネスセグメント間の補完関係も考慮して事業関連性を明確に定義する (2) リソース・ベースド・ビューを用いたM&A研究をイノベーションと収益性の測定まで拡張する (3) ダイナミック・ケイパビリティ理論を用いて本社のM&A能力を実証的に検討する。
キーワード:M&A、多角化戦略、株価効果、業績効果、戦略タイプ分類、RBV、ダイナミック・ケイパビリティ-
芳賀裕子, 立本博文 (2016)「M&Aの効果と多角化戦略との関係に関する文献サーベイ」『赤門マネジメント・レビュー』 15(3), doi: 10.14955/amr.150301
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- < 連載 >
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日台経済交流の礎を築いた人々―第九回 林信義氏 (前編)
根橋玲子, 岸保行
pp. 167-178
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根橋玲子, 岸保行 (2016)「日台経済交流の礎を築いた人々―第九回 林信義氏 (前編)」『赤門マネジメント・レビュー』 15(3), 167-178. doi: 10.14955/amr.150302
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- < 研究会報告 >
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携帯電話産業における製品開発について現状報告
許經明
pp. 179-208
1990年代末から、TIやADIなどの半導体サプライヤーが携帯電話端末の心臓部に当たる「ベースバンドチップセットと通信プロトコル・スタック」を販売し始めた。それにより、新興国の設計受託企業および生産受託企業が欧米のブランド企業に製品開発のサービスを提供し始めた。このような状況の中で、ブランド企業はどのような製品開発分業を行うべきだろうか。本稿では、8社の台湾系の生産受託企業へのアンケート調査から上記の問題を検証する。
キーワード:コア部品サプライヤー、ブランド企業、生産受託企業、移動体通信産業、製品開発の分業許經明 (2016)「携帯電話産業における製品開発について現状報告」『赤門マネジメント・レビュー』 15(3), 179-208. doi: 10.14955/amr.150303
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