「ものづくり経営研究コンソーシアム」発足へ
『朝日新聞』『日本経済新聞』で取り上げられました
GBRCと関係の深い21世紀COE「ものづくり経営研究センター」(MMRC)が中心に
なって「ものづくり」に関する共同研究をするための企業連合「ものづくり経営
研究コンソーシアム」を立ち上げることになりました。このほど東京大学大学院
経済学研究科からプレス・リリースが行われ、『朝日新聞』『日本経済新聞』に
記事が掲載されました。
2004年4月15日付『朝日新聞』朝刊2面
「東大、11社と共同研究 生産管理技術ノウハウ伝承」
インターネット版 http://www.asahi.com/edu/nyushi/TKY200404140359.html
2004年4月15日付『日本経済新聞』朝刊13面
「東大と大手メーカー11社 『ものづくり』共同研究 技術・生産管理を分析」
プレス・リリースの内容を要約するとこんな感じです。
東京大学大学院経済学研究科は、21世紀COEものづくり経営研究センター
(MMRC)の産学連携活動の一環として、「ものづくり経営研究コンソーシアム」を
発足させる。4月23日にコンソーシアム合同会議が開催される。この4月から国立
大学法人化が行われたことにより、東京大学が法人としてコンソーシアム(共同
研究企業連合)を組むことが出来るようになった最初の成果といえる。
このコンソーシアムでは、東京大学が主宰して会員企業間の共同研究を行うこ
とで、
?ものづくり経営に関する共同研究及び情報の収集
?ものづくり経営の普及・展開
?国内外の関連機関との連携
を通じて産業界の先端的経営資源を補完しあいながら、大学としても、ものづく
り経営の人材育成に寄与することを目的としている。コンソーシアム参加企業に
は、トヨタ自動車、三菱重工業、シャープ、オムロン、キヤノン、エプソン、日
産自動車、本田技研工業、ソニー、旭硝子、松下電器産業といった日本のものづ
くりを代表する企業が名を連ねており、今後、「統合型ものづくりシステムの一
般体系化研究」を手始めとして、ものづくり経営に関する共同研究を推進してい
く計画になっている。今回のコンソーシアムは、次のような特徴があり、注目さ
れる。
(a)きちんとした共同研究契約に基づいて、守秘義務や知的財産権の取り扱い
を明確にして、共同研究の集合体としてコンソーシアムを形成する点で、従来の
仲良しクラブ的な共同研究とは一線を画するもので、今後、「東大方式コンソー
シアム」として普及する可能性が高い。
(b)従来の産学連携は理工系が中心であったが、今回は経済学研究科という文
系の部局が中心となってコンソーシアムの形成を推進している。(ただし東京大
学大学院経済学研究科は産学連携のためのNPO法人グローバルビジネスリサーチ
センター(GBRC)を2002年に設立して、既に受託研究やコンサルティングで実績を
積んできているという点では、文系としては異色の存在である。)
(c)コンソーシアム参加企業には、トヨタ自動車をはじめとした日本のものづ
くりを代表する企業が名を連ねており、今後、産業界を巻き込んだ大きな動きに
発展する可能性が高い。
21世紀COEものづくり経営研究センター(MMRC)は、ものづくり経営の世界的権
威である藤本隆宏・東京大学大学院経済学研究科教授がセンター長となり、東京
大学本郷キャンパス(東京都文京区)の脇にビルの1フロアを借り切って2003年に
設置されたもの。コンソーシアムの事務所もMMRC内に置かれる予定。
GBRCはMMRCの側面支援を行っているので、大学あるいはCOEとしては拾いにくい
部分についてはNPO法人であるGBRCが、積極的に関与していくことになる予定で
す。
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