「フレッシュマン・ビジネス・スクール」が10月に開講
紹介記事が『日本経済新聞』に掲載されました
東京大学21世紀COE「ものづくり経営研究センター」(MMRC)が中心になって、今
年の冬学期(10月〜3月)から「フレッシュマン・ビジネス・スクール」なるもの
を始めます。その名の通り、東京大学の学部前期課程の学生(駒場の教養学部1〜
2年生)を対象としたコア人材養成のためのビジネス研修コース(夜間)です。
特徴は、大学院生や社会人ではなく、文系・理系を問わず大学学部のフレッシュ
マンを対象にしたビジネス研修コースだということ。しかも実際の企業現場での
問題発見・問題解決を目的とした教育プログラムということで、今までに例を見
ないという意味では画期的です。そのことがプレス・リリースされ、『日本経済
新聞』に掲載されました。
◎2004年9月4日付『日本経済新聞』朝刊13面
「東大が『ビジネス講座』 製造現場の調査取り入れ
1・2年生対象 まずホンダ協力」
「フレッシュマン・ビジネス・スクール」の概要は、
・実施主体: 21世紀COE「ものづくり経営研究センター」
(東京大学大学院経済学研究科)。
・対象: 東京大学の学部前期課程の学生(駒場の学部1〜2年生)
科類は問わない。
・定員: 20名程度 選考を行う。
・期間: 年2回4月/10月スタートの半年コース。
・時間: 週1回 駒場の6時限目(午後6時〜)。
・単位: 東大駒場キャンパスの全学自由研究ゼミナールの制度を利用して
単位を出す。
となっています。カリキュラムは、講義とグループ研究からなり、シラバスによ
れば、次のようになります。
メイン・テーマは、「もの造りの基本ロジック」の追求を通じた文理融合型
「現場重視の経営学」である。授業の内容としては、以下の3点を基調とする。
(1)「競争力」から見た技術生産管理論と能力構築競争
(2)ビジネス・アーキテクチャからみた日本製造業の特徴と事業戦略論
(3)日本のもの造りを支える組織・人事戦略と成果主義の評価
についてである。
対象とする業界は、製造業のうち従来から日本の国際競争力が強く世界に事業
基盤を広げている自動車業界、エレクトロニクス・精密機械業界である。授業は
経営学の理論を解説するというよりも、トヨタ、ホンダ、松下電産、ソニー等の
個別企業の事例を通じて、企業の経営戦略、オペレーション戦略(開発・設計・
購買調達・生産・販売)、海外事業戦略、研究開発戦略などを解説する。
授業については、経済学部教官と「東京大学ものづくり経営研究センター」の
特任教員が担当するが、「現場重視」の一環として工場見学実習と製造会社の元
事業部長2名(自動車業界、エレクトロニクス業界)をゲストスピーカーで招待
して、現場の事業の実態を講義してもらう予定である。
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