『赤門マネジメント・レビュー』 Vol.4, No.10 発行!!
ダウンロード数ランキングも更新
『赤門マネジメント・レビュー』 Vol.4, No.10が発行されました。
http://www.gbrc.jp/GBRC.files/journal/amr/index.html
目次と要約は下記の通りです。研究会報告は無料でダウンロードできます。
1. 〔連載:コンテンツ・ビジネスの未来〕 pp.479-494
第五回 オンライン配信時代のコンテンツビジネスモデル
細川 敦 「'満足'の普遍性否定こそがオンラインゲームのベネフィット」
三木 雄信「ネットワーク・ゲームビジネスモデルと業界構造」
近年、音楽・ゲームをはじめとして様々なコンテンツのオンライン配信が普及
し始め、オンライン配信がビジネス環境に及ぼす影響を把握し、オンライン化の
本質について考えなくてはならない時期になっている。オンライン化という流通
チャネルの抜本的な変革によって、コンテンツ創造やビジネスモデルが数年のう
ちに大きく変化した先端的事例である、ゲーム(オンラインゲーム)産業につい
て考察していく。
従来の家庭用テレビゲームは、ゲーム専用機とパッケージ・ソフトの売上高を
いかに上げるかが議論の焦点となる物販モデルであった。しかし、パソコンとイ
ンターネットという汎用的なプラットフォームが誕生したことで、専用機・専用
ソフトを販売するモデルから、ゲームというエンターテインメント・サービスを
継続的に提供するサービス業へと、ゲームビジネスの定義が変わってきている。
プラットフォーム・流通チャネルの変化は、「ゲームの面白さ」の定義を変えコ
ンテンツ創造に影響し、そして、収益モデルをはじめとしたビジネスモデルや産
業構造までも変えている。
コンテンツ創造の側面については、ファミコン時代・プレイステーション時
代・オンライン時代を俯瞰しつつ、ユーザーベネフィットという視点から、細川
氏が論じている。
ビジネスモデル・産業構造の側面については、オンラインゲームをパブリッ
シュするという立場から、業界が抱える問題とその解決方法について、三木氏が
論じている。 (要約:野島美保)
2. 富田 純一 pp.
495-514
〔連載:ケース研究 機能性化学品の製品開発〕第四回
「高吸水性ポリマーの製品開発と評価技術―日本触媒「アクアリックCA」―」
日本触媒が1983年に上市した高吸水性ポリマー「アクアリックCA」は、国内市
場において紙おむつの普及を促した原料である。現在は欧米市場でも高いシェア
を獲得している。しかし、もともとは紙おむつ用途を念頭に置いて開発されたも
のではなく、上市までの道程は決して平坦なものではなかった。本ケースから、
技術開発や供給契約、ライセンス契約などにおける様々な失敗を成功に結びつけ
てきた様相が伺えよう。またその過程で、「顧客システム」を念頭に置いた評価
技術の蓄積などが有効である可能性も示唆される。
キーワード:製品開発、顧客システム、評価技術の蓄積
3. コンピュータ産業研究会 pp.
515-522
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サムスンが高い競争力を獲得することを可能にした、「組織」、「マネジメン
ト」、「戦略」とはいったいどのようなものなのか。日本的経営や技術は、サム
スンにおいて、どのように移転、吸収、変容されたのだろうか。以上のことにつ
いて、本稿では、技術能力の発展段階モデル(吸収段階→模倣段階→改良段階→
革新段階)を用いて、サムスンの技術能力構築のプロセスを説明する。
キーワード:サムスン、技術能力構築、技術能力の発展段階
また『赤門マネジメント・レビュー』(AMR)のダウンロード数ランキングも更
新しました。
http://www.gbrc.jp/GBRC.files/journal/amr/rank.html
このうち、有料コンテンツ・ダウンロード数(累計)ランキングの部分をご紹介し
ます。ライブ感を出すために、ニューズレターの読者のため特別に、( )内に先
月のランキングと1ヶ月間のダウンロード数も入れてみました。
1 (1→) 高橋伸夫 「論説:日本型年功制の再評価」
577 (+11)
2 (2→) 高橋伸夫 「連載:英文論文のススメ」
498 (+6)
3 (3→) 藤本隆宏 「連載:Field-Based
Research Methods」 474 (+10)
4 (4→) 高橋伸夫・新宅純二郎 「Resource-Based
Viewの形成」 418 (+20)
5 (5→) 高橋伸夫 「連載:ぬるま湯的体質の研究が出来るまで」
405 (+10)
6 (6→) 高橋伸夫 「ペンローズ『会社成長の理論』を読む」
377 (+17)
7 (7→) 藤本隆宏 「新製品開発組織と競争力」
330 (+17)
8 (8→) 森 摂 「潮流2003
第五回 2006年問題の衝撃(下)」 309 (+3)
9 (9→) 阿部 誠 「連載:消費者行動のメカニズムを探る」
280 (+9)
10(10→) 森 摂 「潮流2003
第四回 2006年問題の衝撃(上)」 231 (+0)
無料コンテンツ・ダウンロード数(累計)ランキングもご紹介します。
1 (1→) 小川紘一 「光ディスク産業のビジネス・アーキテクチャとその変遷」
1129
(+42)
2 (2→) 藤本隆宏 「生産システムの進化論」
1090 (+30)
3 (3→) g新部 裕 「フリーソフトウェア活動と国際協力」
867 (+14)
4 (4→) 原田信行 「日本におけるコンテンツ産業の可能性」
827 (+15)
5 (5→) 林 隆一 「電子部品企業のビジネスモデル」
793 (+13)
5 (6↑) 田中辰雄 「携帯電話産業におけるネットワーク外部性の実証」
793
(+19)
7 (8↑) 金光 淳 「社会ネットワーク分析パッケージSociometorica」
777
(+35)
8 (7↓) 松原義継 「あるビデオゲームの開発事例」
764 (+10)
9 (9→) 椙山泰生・太田原準「中国企業の競争力と製品アーキテクチャ」
753
(+19)
10(10→)枷場博文 「境界と限界を超えるコミュニティ・イノベーション」
732
(+24)
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