『赤門マネジメント・レビュー』 Vol.5, No.7 発行!!
ダウンロード数ランキングも更新
『赤門マネジメント・レビュー』 Vol.5, No.7が発行されました。
http://www.gbrc.jp/GBRC.files/journal/amr/index.html
目次と要約は下記の通りです。研究会報告は無料でダウンロードできます。「も
のづくりコラム」「ものづくりアジア紀行」も無料コンテンツです。
1. 大鹿 隆 pp.449-450
「ものづくりコラム 第四回 グローバルSCMと日本自動車企業のアジア生産」
2. 善本哲夫 pp.451-460
「ものづくりアジア紀行 第五回 まだまだ遙かなるインド」
3. 藤本隆宏 pp.
461-482
「自動車製品開発のプロセスと組織―1980年代における国際比較分析―
1章 開発プロセスと組織構造」
本稿は、各社へのインタビューとアンケートを通じて直接収集したデータに基
づいて、1980年代後半の日米欧主要自動車メーカーの製品開発プロセスおよび開
発組織の実態を明らかにする。
本章(1章)では基礎概念となる情報処理システムとしての製品開発プロセス
を概観し、日米欧の自動車メーカーを対象とした調査に基づき、製品開発におけ
る情報処理を円滑化させる組織構造、および製品開発プロジェクトにおける部門
間の調整機能を担うプロダクト・マネジャーの役割を明らかにする。製品開発は
技術の商品化、および製品の量産化に必要とされる情報資産を創出するプロセス
であり、ほとんどの自動車メーカーが製品開発において部門間統合メカニズムを
活用し、情報処理の促進を図っていた。しかしプロダクト・マネジャーの機能
は、特定の開発段階に限定されるケースとプロジェクト全体に及ぶケースが混在
し、開発の効率性を左右する要因と考えられる。
キーワード:情報処理システム、組織構造、プロダクト・マネジャー
4. アジア自動車産業研究会 pp.483-500
小林浩治
「トルコの自動車産業とトヨタの事業進出」
トヨタの海外工場の中で、3T(Thailand、Taiwan、Turkey)の工場レベルのパ
フォーマンスは最も高い。このような3Tのケースは学術的には大変参考になり、
価値がある。通常の仮説では、本社は大きな市場に大規模な工場を直接投資する
傾向がある。結果として、その工場は強くなると考えられる。しかし、この3Tは
完全にこの仮説を覆す。結論から言うと、この3Tは厳しい環境の中で苦難に耐
え、長く一所懸命をやり続けることによって能力を構築し、強い競争力を発揮し
続けていると言えよう。本発表ではトヨタがトルコに事業進出する経緯、そして
どのように競争力をつけてきたかを説明する。
5. コンピュータ産業研究会 pp.501-512
福澤光啓・立本博文・新宅純二郎
「ファームウェア・アーキテクチャの揺れ動きとその要因
―デジタル複合機の事例―」
近年、情報家電や携帯機器などをはじめとした多くの製品分野において、半導
体チップとして組み込まれたMPUとソフトウェア(ファームウェア)の重要性が
高まっている。機械製品の代表であった自動車ですら、MPUとソフトからなる電
子コントロールユニットがいまや100程度も搭載されている。そのようなファー
ムウェアが、製品の高機能化、耐久性向上、多機能化、低コスト化に果たす役割
は大きく、日本の電子製品、機械製品の競争力を支える重要な要素となってい
る。しかし、その役割が増大するにともなって、ファームウェアの大規模化や複
雑化が進んでおり、開発コスト増大、開発リードタイム長期化、製品不具合の頻
発といった深刻な問題も起こしている。そのような状況の中で、多様な機能をつ
かさどる一群のファームウェアをどのようなアーキテクチャで設計するかが、製
品開発の重要なテーマとなっている。機能の増加に対して追加的・場当たり的な
対応では、全体としての製品機能を達成できず、様々な問題が生じる。本報告で
は、デジタル複合機におけるファームウェア・アーキテクチャの変遷についての
事例を取り上げて考察する。
キーワード:ファームウェア、MPU、ファームウェア・アーキテクチャ
また『赤門マネジメント・レビュー』(AMR)のダウンロード数ランキングも更
新しました。
http://www.gbrc.jp/GBRC.files/journal/amr/rank.html
このうち、有料コンテンツ・ダウンロード数(累計)ランキングの部分をご紹介し
ます。ライブ感を出すために、ニューズレターの読者のため特別に、( )内に先
月のランキングと1ヶ月間のダウンロード数も入れてみました。
1 (1→) 高橋伸夫 「論説:日本型年功制の再評価」
732 (+12)
2 (2→) 高橋伸夫 「連載:英文論文のススメ」
636 (+14)
3 (3→) 藤本隆宏 「連載:Field-Based
Research Methods」 563 (+20)
4 (4→) 高橋伸夫・新宅純二郎 「Resource-Based
Viewの形成」 538 (+16)
5 (5→) 高橋伸夫 「連載:ぬるま湯的体質の研究が出来るまで」
503 (+5)
6 (7↑) 安田 雪 「ネットワーク分析用ソフトウェアUCINET(R)の使い方」
500
(+29)
7 (6↓) 高橋伸夫 「ペンローズ『会社成長の理論』を読む」
490 (+9)
8 (8→) 藤本隆宏 「新製品開発組織と競争力」
425 (+10)
9 (9→) 阿部 誠 「連載:消費者行動のメカニズムを探る」
357 (+6)
10(10→)森 摂 「潮流2003
第五回 2006年問題の衝撃(下)」 338 (+3)
無料コンテンツ・ダウンロード数(累計)ランキングもご紹介します。圏外からい
きなり第6位に下川浩一先生のアジア自動車産業研究会報告が初登場です。1ヶ月
間になんと219件もダウンロードがあったそうです。
1 (1→) 小川紘一 「光ディスク産業のビジネス・アーキテクチャとその変遷」
1421
(+31)
2 (2→) 藤本隆宏 「生産システムの進化論」
1359 (+40)
3 (3→) g新部 裕 「フリーソフトウェア活動と国際協力」
1093 (+22)
4 (4→) 林 隆一 「電子部品企業のビジネスモデル」
1005 (+22)
5 (5→) 原田信行 「日本におけるコンテンツ産業の可能性」
988 (+13)
6 (-↑) 下川浩一 「グローバル時代を迎えて激変しつつあるタイ自動車産業の
現状と展望」
986 (+219)
7 (6↓) 金光 淳 「社会ネットワーク分析パッケージSociometorica」
982
(+20)
8 (8→) 椙山泰生・太田原準「中国企業の競争力と製品アーキテクチャ」
943
(+29)
9 (7↓) 枷場博文 「境界と限界を超えるコミュニティ・イノベーション」
937
(+22)
10(9↓) 田中辰雄 「携帯電話産業におけるネットワーク外部性の実証」
926
(+21)
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