『赤門マネジメント・レビュー』 Vol.6, No.2 発行!!
『赤門マネジメント・レビュー』 Vol.6, No.2が発行されました。
http://www.gbrc.jp/journal/amr/index.html
サーバーの移転を機に、アドレスを簡素化しましたのでご注意ください。
また、この機会に、AMRのホーム・ページもリニューアルしてみました。
目次と要約は下記の通りです。研究会報告は無料でダウンロードできます。「も
のづくりアジア紀行」も無料コンテンツです。
新宅純二郎 pp.43-54
「ものづくりアジア紀行 第十二回 空洞化しないシンガポール製造業」
藤本隆宏 pp.55-66
「もの造り論から見た原価管理」
もの造りを「顧客へ向かう設計情報の流れを統御すること」と捉える「開かれた
もの造り」の観点から、原価管理、とりわけ原価計算の再解釈を試みる。まず、伝
統的な全部原価計算の体系、およびそれに対する代替案として提案されたABC、ス
ループット会計、原価企画などを簡単に説明した上で、より最近の取り組みとし
て、モデルライフ基準の原価計算やJコスト論を紹介する。そして、これらを総括
する形で、生産を設計情報の転写とみなし、製品原価を情報媒体の占有料として
捉える、「開かれたもの造り」起点の原価概念を素描する。設計情報が価値を発
生させ、媒体が原価を発生させる、というのがその基本的な発想である。
キーワード:もの造り、原価管理、原価計算、設計情報、媒体
コンピュータ産業研究会 pp.67-78
新宅純二郎・善本哲夫・立本博文・許経明
「中国液晶テレビメーカーの実態と企業戦略―中国企業2社の事例―」
中国における急速な液晶テレビ市場の拡大を主導しているのは、ローカル企業
である。こうしたローカル企業の躍進は、液晶テレビがモジュラー型製品であ
り、ローカル企業が得意とする典型的なアーキテクチャ特性を持っていること
が、その要因となっている。液晶テレビの主要部品である液晶パネルやチップ
セットを外部から調達し、組み立てる。これはシャープの一貫生産とはまったく
異なり、パネルは三星から調達し、独自の画像処理エンジンで差別化を図るソ
ニー形式でもない。中国では、モジュラー型製品領域でローカル企業の乱立する
傾向が強い。ローカル企業の市場参入が急速であったのは、液晶テレビのアーキ
テクチャが、モジュラー化したからであった。ところが、こうした参入者の多い
モジュラー型製品市場では、価格競争が激しくなりやすい。携帯電話やVCDプレー
ヤなど、過去のモジュラー型製品市場を振り返れば、ローカル企業は同質的製品
の低価格化により事業採算性が悪化してきた。本稿が事例として取り上げるロー
カル企業は、こうした経営環境から抜け出す試みを展開し始めている。変革が求
められるローカル企業の戦略と動向を考察し、報告する。
また『赤門マネジメント・レビュー』(AMR)の有料コンテンツ・ダウンロード数
(累計)ランキングは次の通りです。
1 (1→) 高橋伸夫 「論説:日本型年功制の再評価」 772 (+ 6)
2 (2→) 高橋伸夫 「連載:英文論文のススメ」 692 (+12)
3 (3→) 安田 雪 「ネットワーク分析用ソフトウェアUCINET(R)の使い方」
691
(+27)
4 (4→) 高橋伸夫・新宅純二郎 「Resource-Based Viewの形成」 615 (+9)
5 (5→) 藤本隆宏 「連載:Field-Based Research Methods」 607 (+11)
6 (6→) 高橋伸夫 「連載:ぬるま湯的体質の研究が出来るまで」 553 (+6)
7 (7→) 高橋伸夫 「ペンローズ『会社成長の理論』を読む」 542 (+9)
8 (8→) 藤本隆宏 「新製品開発組織と競争力」 486 (+10)
9 (9→) 稲水伸行・竹嶋斎「ネットワーク可視化の技法―Pajekの使い方」
428
(+14)
10(10→)阿部 誠 「連載:消費者行動のメカニズムを探る」 400 (+6)
無料コンテンツ・ダウンロード数(累計)ランキングもご紹介します。
1 (1→) 下川浩一 「グローバル時代を迎えて激変しつつあるタイ自動車産業の
現状と展望」
2367 (+160)
2 (2→) 小川紘一 「光ディスク産業のビジネス・アーキテクチャとその変遷」
1600
(+15)
3 (3→) 藤本隆宏 「生産システムの進化論」 1559 (+35)
4 (4→) 笠原健治 「ソーシャルネットワーキングサービス『mixi』の
これまでと今後」
1431 (+72)
5 (5→) g新部 裕 「フリーソフトウェア活動と国際協力」 1226 (+17)
6 (6→) 林 隆一 「電子部品企業のビジネスモデル」 1138 (+13)
7 (7→) 金光 淳 「社会ネットワーク分析パッケージSociometorica」
1125
(+25)
8(10↑) 椙山泰生・太田原準「中国企業の競争力と製品アーキテクチャ」
1112
(+32)
9 (8↓) 原田信行 「日本におけるコンテンツ産業の可能性」 1105 (+16)
10(9↓) 枷場博文 「境界と限界を超えるコミュニティ・イノベーション」
1097
(+9)
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