『赤門マネジメント・レビュー』
Vol.6, No.7 発行!!
新企画「経営学輪講」がスタート!
『赤門マネジメント・レビュー』 Vol.6, No.7が発行されました。
http://www.gbrc.jp/journal/amr/index.html
目次と要約は下記の通りです。
「経営学輪講」「研究会報告」は無料コンテンツです。
小菅竜介 pp. 243-266
査読つき論文
「顧客志向から市場志向へ―理論と測定―」
本稿では、マーケティング・コンセプトの実行に関する研究のレビューを行
う。これまでの研究は、個人の販売行動に焦点を当てる顧客志向研究と、事業単
位の組織文化に焦点を当てる市場志向研究に分けられる。市場志向研究は、製造
業の文脈を想定し、また、組織文化が組織内で同質的であると暗黙の前提を置く
ことで、従業員の存在を看過してきた。今後は、従業員の市場志向に対する知覚
と、顧客接点における顧客志向を取り込むことが重要である。
キーワード:マーケティング・コンセプト、顧客志向、市場志向
-------------------------------------------------------------------------
高橋伸夫・新宅純二郎・大川洋史 pp. 267-274
「技術的トラジェクトリの破断
―経営学輪講 Christensen and Bower (1996)―」
-------------------------------------------------------------------------
高橋伸夫・稲水伸行 pp. 275-280
「NIH症候群とは自前主義のことだったのか?
―経営学輪講 Katz and Allen (1982)―」
-------------------------------------------------------------------------
高橋伸夫・稲水伸行 pp. 281-286
「ブリッジは弱い紐帯か?
―経営学輪講 Granovetter (1973)―」
-------------------------------------------------------------------------
コンピュータ産業研究会 pp. 287-296
立本 博文
「PCのバス・アーキテクチャの変遷とプラットフォームリーダの変化について」
「経営学輪講」はかつてこの『GBRCニューズレター』で連載していた東京大学大
学院経済学研究科の「経営文献講読」をパワーアップしたものです。海外論文紹
介ではありますが、当該論文の忠実な要約ではありません。「研究を触発する
technical note」を目指しています。かつては海外のジャーナルでも、そのよう
なtechnical noteがよく掲載され、若い研究者の研究意識を触発していたもので
すが、「業績」とするには物足りないというアカデミズムの世界の業績主義の流
れの中ですたれてしまい、いつのまにか「研究ノート」は短めの「原著論文」を
意味するようになってしまい、残念な思いをしておりました。
かなり辛口な解説と評論ですが、海外のレフェリー論文だからといってありがた
がって崇めていないで、批判的な目で真剣に論文を読まないと、新しい研究テー
マは見つからないのです。ぜひご一読ください。新しい研究テーマの芽がいくつ
も出ていることにすぐに気がつきますよ。
特定非営利活動法人グローバルビジネスリサーチセンター(GBRC)
住所
〒100-6309 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング9階 960区
電話 03-5208-4272 Fax
03-5208-4273
E-mail info@gbrc.jp