『赤門マネジメント・レビュー』 Vol.7, No.3 発行!!
『赤門マネジメント・レビュー』 Vol.7, No.3が発行されました。
http://www.gbrc.jp/journal/amr/index.html
目次と要約は下記の通りです。「研究会報告」「ものづくりアジア紀行」は無料
コンテンツです。
なお、今月号から副編集長に天野倫文 東京大学大学院経済学研究科准教授が加わ
り、編集委員会がパワーアップしました。奥付にもクレジットされています。主
に経営学輪講の編集を担当する予定ですのでお楽しみに。
【査読つき研究ノート】
富田純一
「サプライヤーによる提案型開発アプローチの可能性
―顧客を巻き込むソリューション戦略―」
pp. 129-150
要約:サプライヤーが製品開発を行う際、顧客企業の要求に応えるのはもちろん
のこと、時には彼らの抱える問題を先取りしてその解(ソリューション)を提案
し、刺激を与え、顧客を巻き込みながら問題解決を図っていくことも必要であ
る。ではサプライヤーは一体どのようにしてそうしたソリューション提案を実現
していけばよいのだろうか。本稿では、住友スリーエムの自動車用樹脂面ファス
ナーの開発事例の分析を中心に、サプライヤーにおけるソリューション戦略のあ
り方を検討する。
キーワード:サプライヤー、提案型開発、ソリューション戦略
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【研究会報告】
有住嘉暢
「拡大する電子マネー業界とEdyのポジショニングについて」
pp. 151-170
要約:2001年ビットワレット株式会社が電子マネー「Edy」のサービスを開始して
以来、電子マネー業界は拡大の一途を辿っている。しかし日本では依然、現金に
よる決済が主流であり、電子マネーの決済比率は低いレベルに留まっている。電
子マネーがより多くの消費者に利用されるためには、利用可能店舗の拡大をベー
スにユーザ利便性を高めることにより、現金により近い通用性を実現していかな
ければならない。加えて、現金では提供できない電子マネー独自の便益を継続的
に提供していく必要がある。その第一弾として開始した「Edyスマイルクーポン」
サービスは、利用者と加盟店を結び付け、両者に対して現金では実現できない高
い付加価値を提供するサービスである。同サービスを実施することで得られる購
買情報は、加盟店でのマーケティング活動を支援する価値ある情報となってい
る。今後、ユーザ指向を強く意識し電子マネーを普及させる施策を継続すれば、
電子マネーの通用性は向上し、利用者に広く受け入れられることになるであろ
う。各サービス提供事業者はお互いに競い合うのみではなく、利用者や加盟店の
利便性の拡大を企図して「共創」することが重要となる。特定の事業者が自己の利
益のみを最大化しようとする限り、電子マネー業界の真の拡大は望めないであろ
う。
キーワード:電子マネー、Edy、通用性、規模、電子クーポンサービス、マーケ
ティング支援サービス、規格間競争、ユーザ指向
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【ものづくりアジア紀行 第二十三回】
天野倫文
「ベトナムの躍動と台湾企業の企業家精神」
pp. 171-184
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