GBRCニュース   2008.06.23

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東大経済の「ものづくり経営研究センター アジア・ハブ」が

   グローバルCOEプログラムとして採択されました

 

すでに新聞等で大々的に報道されていますが、6月18日(水)に2008年度「グローバ

COEプログラム」の審査結果が文部科学省及び日本学術振興会から発表されまし

た。社会科学分野では、GBRCと密接に関係した東京大学大学院経済学研究科の拠

点プログラム「ものづくり経営研究センター アジア・ハブ」が採択されました。

 

ここで「COE」とはセンター・オブ・エクセレンス(卓越した拠点)の略で、大学に

世界最高水準の研究拠点をつくるため、文部科学省が優れた研究計画に資金を重

点配分する制度として2002年度から導入されたものです。当初は、文部科学省が

まとめた「大学の構造改革の方針」(遠山プラン, 2001年)の中で、各分野での

「国公私トップ30大学」構想として打ち出されましたが、その後、名称を変更し

ました。東京大学大学院経済学研究科「ものづくり経営研究センター」(MMRC)は

前回2003年度の「21世紀COEプログラム」でも採択され、その際、社会科学分野

(法学、政治学、経済学、経営学、社会学、総合政策等)は26件が採択になりまし

たが、今回は、さらに数が絞り込まれ、社会科学分野ではわずか14件の採択に

なっています。

 

採択になった「ものづくり経営研究センター アジア・ハブ」は、MMRCを発展させ

たもので、東京大学大学院経済学研究科経営専攻が中核となっているプログラム

です。GBRCとも密接に関係しており、藤本隆宏教授(GBRC理事)を拠点リーダーと

し、高橋伸夫教授(GBRC理事長)、新宅純二郎准教授(GBRC常務理事)、阿部誠教授

(GBRCフェロー)、粕谷誠教授(GBRC監事)、天野倫文准教授(AMR副編集長)が事業推

進担当者に名を連ねています。

 

採択理由は次のようになっています。

 

(採択理由)

 ものづくり経営研究を目指す世界的教育研究拠点として、将来構想が明確に

なっている。これまでの教育研究活動の実績も高く、計画全体が機動性を持った

優れたプログラムであり、評価できる。人材育成面においては、大学院学生の研

究能力向上に取り組んできた実績を有し、拠点形成計画の目的であるものづくり

に対応した研究指導体制が計画されており、評価できる。特に、研究成果の社会

還元への取組は高く評価できる。研究活動面においては、質の高い研究成果を有

し、国際的なネットワークが構築されており、研究連携の実効性も期待できる。

ただし、中核研究者の育成強化については、計画の実現に向けて更なる工夫・検

討が望まれる。

 

こうしたご期待に沿えるように、GBRCもグローバルCOEの活動に協力していきたい

と思います。

 

審査結果・採択理由の詳細については、日本学術振興会のホーム・ページ

http://www.jsps.go.jp/j-globalcoe/data/shinsa/h20shinsakekka.pdf

または文部科学省のホーム・ページ

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/06/08061107.htm

をご覧ください。

 

ちなみに東京大学では、社会科学分野で他に法学政治学研究科のプログラムも採

択になっています。また経営学では、他に一橋大学のプログラムも採択になって

います。

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