新宅純二郎准教授(GBRC常務理事)共編著の
『フリーコピーの経済学』が出版されました
新宅純二郎准教授(GBRC常務理事)共編著の
新宅純二郎・柳川範之編著『フリーコピーの経済学』
日本経済新聞出版社(2,940円)
が出版されました。出版社のHP
http://www.nikkeibook.com/book_detail/13356/
の言を借りれば、IT化により様々なコンテンツのコピーがますます容易になる
中、ビジネスのあり方はどう変わっていくのか。大量・迅速コピーが産業構造や
市場に与える影響を、豊富な具体的事例とともに解き明かす。オンラインゲーム
市場の拡大、Winnyの功罪、YouTubeと著作権者との戦いなど、今日話題となって
いるトピックを数多く取り上げ、わかりやすく解説しながら、変遷しつつあるデ
ジタル社会の新しい問題に切り込んでいる。
目次
まえがき
序 章 コンテンツ産業の概観
第1章 急速に変化するコンテンツ業界
第2章 フリーコピー化がコンテンツ産業成長の原動力
第3章 変容する音楽コンテンツ産業
第4章 私的コピーは被害を与えているか
第5章 オンラインゲームのビジネスモデル
第6章 コンテンツビジネスの未来―今後のビジネスの方向性を考える
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532133564/gbrc-22
個人的には第6章が印象的。この10年間、日本では、音楽ソフトの総生産金額が減
少し続ける一方で、大型野外フェスティバルの成功もあって、コンサート市場が
順調に拡大を続けているという事実。米国の有名歌手マドンナが2008年にレコー
ド会社との契約を解消し、代わりにワールドツアーをプロデュースしてきたイベ
ント興行会社と契約したなどというニュースは、音楽産業のビジネスモデルが大
きく転換しつつあることを予感させる。業界筋がネット上のコンテンツのフリー
コピーの摘発に躍起になっているのは、もはや時代錯誤なのかもしれない。「レ
コード」と「ライブ」の経済的価値が逆転しつつあるのではないか? という指摘
に触発を受けた。
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