『赤門マネジメント・レビュー』 Vol.8, No.2 発行!!
年間ダウンロード約66,000件 対前年比50%増
『赤門マネジメント・レビュー』(AMR) Vol.8, No.2が発行されました。
http://www.gbrc.jp/journal/amr/index.html
目次と要約は下記の通りです。「経営学輪講」「研究会報告」は無料コンテンツ
です。
ちなみに、GBRC総会で報告されていましたが、AMRの2008年の年間ダウンロード
数はなんと約66,000件。2007年の約44,000件の1.5倍にもなりました。今後も読
者の皆様に愛されるオンライン・ジャーナルを目指して精進いたします。
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< 論文 >
小川紘一
「製品アーキテクチャのダイナミズムと日本型イノベーションシステム
―プロダクト・イノベーションからビジネス・モデル・イノベーションへ」
pp.37-70
要約:本稿ではイノベーションの在り方を製品アーキテクチャのダイナミズム
という視点から論じ、21世紀の我が国が重視すべきは、企業が担うビジネス・モ
デル側のイノベーションであると主張している。これまでアメリカやヨーロッパ
企業が、局所的擦り合わせ型プラットフォーム・モデル、あるいはネットワー
ク・システムのオープン垂直統合型モデルを完成させたが、我が国企業も設備主
導型の産業で、NIES/BRICs諸国の比較優位を巧みに取り込む製造プラットフォー
ムの構築という、新たなビジネス・モデルを生み出した。これらはテクノロジー
やプロダクト側のイノベーションをオープン環境で国際競争力へ転換させるため
の仕掛け作りであり、グローバル市場で先進工業国とNIES/BRICsとの協業を介す
ことによって構築される。またコモディティー化が進めば進むほど大量普及と高
収益の同時実現が可能になる。いずれもトータル・イノベーション・システムの
最終ステージに位置取りされており、知的財産やオープン標準化も、ビジネス・
モデルという最終ステージに組み込むことによってはじめて有効に機能する。
キーワード:イノベーション、ビジネス・モデル、リニアー・モデル、製品
アーキテクチャ、知的財産、オープン標準化、液晶、DVD、垂直統合、三菱化学
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< 経営学輪講 >
大神正道
「技術進化における社会政治的ダイナミクスと技術サイクル、製品の複雑性
―経営学輪講 Tushman and Rosenkopf (1992)」pp.71-82
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< コンピュータ産業研究会 >
小野浩幸
「米沢におけるものごとづくり、人づくり」pp.83-92
要約:米沢地域は日本有数の工業集積地であるが、これまで低い付加価値率の
中、生産性を高めつつ数量を確保することで利益を得るビジネスモデルを形成し
てきた。しかし、今後の競争環境の変化を考慮すると、米沢地域において新たな
ビジネスモデルを生み出すことが必要となる。そのために、現在米沢地域では産
官学金が連携し、「有機エレクトロニクス」研究を支援する体制や、国際的視野
からものづくり戦略を展開できる技術人材「世界俯瞰の匠」の育成、地方産業を
支援できる金融人材の育成のシステム構築を進めている。これらの取り組みに
よって、地域産業形成のモデルを構築したいと考えている。
キーワード:米沢地域、産官学金連携、ものごとづくり、人づくり
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