『赤門マネジメント・レビュー』 Vol.9, No.7 発行!!
『赤門マネジメント・レビュー』(AMR) Vol.9, No.7が発行されました。
http://www.gbrc.jp/journal/amr/index.html
今号も前号に引き続き、ボリュームたっぷり、全体で98ページになりました。
「経営学輪講」「研究会報告」「ものづくり紀行」は無料コンテンツです。
それ以外の有料コンテンツは、GBRC非会員の方は、オンライン書店「booknest」
http://www.booknest.jp/search?srs=17&sw=s&pg=1&so=red
より冊子にてお求めいただけますが、GBRC会員、サイト・ライセンス契約校
http://www.gbrc.jp/journal/index.html#3
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目次と要約は下記の通りです。
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< 査読つき論文 >
和田剛明
「探索型イノベーション製品の販売戦略
―音楽シングルCDと家庭用ゲームソフトの比較からの考察」pp. 461-496
イノベーションには、既存の技術・知識にもとづく「活用型イノベーション」
と、新たな技術・知識の創出を目指す「探索型イノベーション」の二者が存在
し、企業の持続的な成長のためには、この両者のバランスをとる必要がある。本
研究は音楽シングルCDおよび家庭用ゲームソフト市場の二市場において、両者の
測定・比較をおこない、既存研究が注目する開発組織のマネジメントだけではな
く、価格戦略、広告・宣伝戦略、流通企業との協調といった販売戦略も重要であ
ることを指摘する。
キーワード:探索と活用、イノベーション、販売戦略
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< 経営学輪講 >
若林隆久, 氷熊大輝, 岡本伊織
「探索の効果と淘汰の効果
―経営学輪講Nelson and Winter (1982), Chapters 6, 7」pp. 497-532
進化理論のモデルでは、経済的淘汰の力がもたらす淘汰均衡は、正統派経済学の
均衡と似た性質をもつが、利潤最大化ルール以外の企業も生き残るという違いが
ある。そして、市場条件の変化に対する企業と産業の反応も異なり、(A)経済の通
常の効果、(B)探索の効果、(C)淘汰の効果、の三つの効果が生じる。正統派経済
学では考慮されてこなかった(B)探索の効果と(C)淘汰の効果についてモデル化が
行われ、正統派経済学の予測と整合的な標準的な結果がもたらされることが示さ
れる。
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< コンピュータ産業研究会 >
三代沢正
「通信・放送融合の進展―アーキテクチャ、サービス、最適化の観点から」
pp. 533-548
通信・放送融合が議論され始めたのは大分前の話であるが、いまだ具体的なイ
メージは定まっていない。しかし、最近になってデジタル放送が本格化し、また
通信もより高速化されるなど、環境が整いつつある。本稿では、まず通信・放送
融合をめぐる環境の変化を論じ、それに伴った最近の通信側の取り組み、放送側
の取り組みの説明を行い、実際行われた放送・通信融合サービスの事例として、
放送印刷の事例を取り上げる。また、マルチメディアコンテンツ配信の次世代
サービスモデルと放送・通信融合の進化モデルを提案する。
キーワード:通信・放送融合、デジタル放送、コンテンツサービス、
ネットワークアーキテクチャ
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< ものづくり紀行 第四十六回 >
金煕珍
「欧米企業のインドビジネスとその強み:Delphi Indiaを事例に」pp. 549-558
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