『赤門マネジメント・レビュー』 Vol.10, No.9 発行!!
『赤門マネジメント・レビュー』(AMR) Vol.10, No.9が発行されました。
http://www.gbrc.jp/journal/amr/index.html
今号はいずれも無料コンテンツです。
目次と要約は下記の通りです。
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< 創刊10周年記念 トップダウンロード賞(有料論文部門)によせて >
高橋伸夫「殻─(5) 「殻」としてのENIACの陰で」pp. 599-644
ENIACはコンピュータのドミナント・デザインでもなければ、デファクト・ス
タンダードでもない。そして特許にもならなかった。しかし、たった1台の汎用
デジタル電子計算機ENIACが実現したことで、それまでのアナログ/機械式の
「殻」は破られ、新しい「殻」ENIACにしがみつくようにして、コンピュータ産
業は急成長を遂げることになる。
キーワード:ムーア・スクール・レクチャー、UNIVAC、システム/360、
ENIAC特許裁判
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< コンピュータ産業研究会 >
伊藤公祐「グリーンITとIPv4在庫枯渇」pp. 645-660
現在ITの世界では、IPv4アドレスが枯渇し、IPv6に移行している。それにより
新たなサービスが模索されている。その中のひとつにスマートグリッドがある。
スマートグリッドは現在世界で開発が進められ、多くの規格も制定されている。
そのような状況下、株式会社ユビテックは、組み込みデバイスやソフトウェアの
開発を行っており、現在東京大学と共同で東大グリーンICTプロジェクトの中で
検証を進めている。その成果のひとつとして、プロジェクトメンバーで設備情報
を交換するFIAP (Facility Information Access Protocol) という規格を開発
し、中国との共同提案でIEEE1888として国際標準規格となった。ユビテックは、
この他にも、ビル設備の空調管理の実験やエネルギーの地産地消のための実験を
行い、スマートグリッドやグリーンITサービスの進歩に貢献している。
キーワード:グリーンIT、IPv4アドレス枯渇、IPv6、スマートグリッド
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< コンピュータ産業研究会 >
長谷川曉司「御社の特許戦略がダメな理由」pp. 661-674
近年、特許の重要性が高まっているが、特許戦略のイメージは未だ確立されて
いない。今までの日本では特許は守りのイメージで考えられていたが、今後は攻
めのイメージで特許を捉える必要がある。そのためには全社的に特許戦略を考え
ていくことが重要であると言える。特許戦略を考える際には、事業部門、研究部
門、特許部門で特許を取得する目的を明確にし、競合他社が模倣することができ
ない範囲を検討する必要がある。このように特許戦略を考えることが他社の参入
を極力排除し事業の収益に大きな影響を与えるのである。
キーワード:特許、戦略、化学製品
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