『赤門マネジメント・レビュー』 Vol.12, No.2 発行!!
■AMRのツイッターアカウント http://twitter.com/akamonmr
お待たせいたしました。
『赤門マネジメント・レビュー』(AMR) Vol.12, No.2が発行されました。
http://www.gbrc.jp/journal/amr/index.html
<ものづくり紀行> は無料コンテンツです。
目次と要約は下記の通りです。
-----------------------------------------------------------------------
< 実務家と研究者の連携プロジェクト >
河野英子「実務家と研究者の連携プロジェクト─特集論文:趣旨説明」
pp. 81-88
組織学会2013年度年次学会の年次大会において、初めての試みとなった「実務
家と研究者の連携プロジェクト (略して、「実プロ」)」の研究成果を、特集論文
として今月号から順次掲載していく予定である。掲載にあたって、当該プロジェ
クトの狙い、特徴を紹介する。
キーワード:実務家、研究者、連携
-----------------------------------------------------------------------
< 査読つき研究論文 実務家と研究者の連携プロジェクト(有料)>
富田純一・高松朋史「ローエンド型破壊的イノベーションのメカニズム
─株式会社木村鋳造所の事例を中心に」
pp. 89-130
本稿の目的は、鋳造産業の事例分析を通じて、破壊的イノベータの視点に立脚
して、ローエンド型破壊的イノベーションのメカニズムを解明することである。
具体的には、フルモールド鋳造法 (FMC) を取り上げる。FMCは大型単品鋳物生産
において大幅な納期短縮・費用低減が見込まれることから、1960年代、多くの日
本企業が米独から技術導入した。しかし、工作機械向け量産鋳物分野にいち早く
進出できたのは (株) 木村鋳造所のみであった。木村は最初、自動車プレス金型
を用途としてFMCを実用化したが、その後工作機械にも用途を拡大し、従来の木
型法による銑鉄鋳物市場を次第に置き換えていった。本稿ではまず、こうした破
壊的工程イノベーションが鋳造産業にどのようなインパクトをもたらしたのかに
ついて言及した上で、どのような過程を経て実現されたのか、そのメカニズムを
明らかにする。最後に、なぜ木村だけが破壊的イノベーションに先乗りすること
ができたのか、他社はなぜ断念したのか、あるいは出遅れたのか、経路依存性お
よびアーキテクチャの観点からディスカッションを行う。
キーワード:ローエンド型破壊的イノベーション、工程イノベーション、経路依
存性、アーキテクチャ、共同幻想としてのS曲線、硬直性の罠
-----------------------------------------------------------------------
< 査読つき研究論文 実務家と研究者の連携プロジェクト(有料)>
宮崎正也「企業がバリュー・ネットワークの軛(くびき)から逃れるとき」
pp. 131-168
本稿では、工程版バリュー・ネットワークという分析フレームワークを利用し
て、ある鋳造企業の事業活動を顕示した。この事例研究の結果、リーダー企業が
バリュー・ネットワークの軛から逃れる条件として、顧客需要の急変、技術志向
型経営理念の存在、新設組織部門の統合、社外とのオープンな関係構築の四つを
見いだした。
キーワード:フルモールド鋳造法、破壊的イノベーション、全社戦略、ABVNA
-----------------------------------------------------------------------
< ものづくり紀行 第七十七回 >
アフリカの日本型ハイブリッド工場シリーズ(O)
公文溥・銭佑錫「マツダ・ジンバブエ」
pp. 169-182
-----------------------------------------------------------------------
< ものづくり紀行 第七十八回 >
アフリカの日本型ハイブリッド工場シリーズ(P)
シュルンツェ・ロルフ「フォルクスワーゲン・南アフリカ
─ドイツの親会社と比較しながら」
pp. 183-196
特定非営利活動法人グローバルビジネスリサーチセンター(GBRC)
電話 03-5208-4272 Fax 03-5208-4273
E-mail info@gbrc.jp