今週のABAS新刊
Takahashi, N., & Takamatsu, T. (2013).
UNIX license makes Linux the last major piece of the puzzle.
新生ABASは、隔週刊で論文をリリースしていきます。
「ABASの日本語サイト」からダウンロード可能です。
http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/
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Takahashi, N., & Takamatsu, T. (2013).
UNIX license makes Linux the last major piece of the puzzle.
Annals of Business Administrative Science, 12, 123-137.
doi: 10.7880/abas.12.123 (forthcoming).
Download (Available online March 17, 2013)
UCB (University of California at Berkeley)で開発されたUNIX、BSDは、1992
年から1994年にかけて、AT&Tが起こしたライセンスに関する訴訟に巻き込まれて
いた。他方、当時、AT&Tのライセンスに触れないフリー・ソフトウェアとして
UNIX再現版システムを開発していたGNUプロジェクトのジグソー・パズルは、カー
ネル(kernel)を除いてほぼ出来上がっていた。まさにその「最後のピース」とし
て渇望されていたカーネル、すなわちAT&Tのライセンスから自由で、かつソー
ス・コードが公開されているフリー・ソフトウェアであるUNIX風カーネルとし
て、Linuxが登場したのである。UNIX型のOSはもともとツールと呼ばれる単機能
プログラムの集合体であるために、差し替えがうまくいきやすい。こうした条件
の下で、「PCで動くUNIX」のフリー・ソフトウェアが、ごく短期間のうちに完成
した。Linux成功の本質は、奇跡的な投入のタイミングにあった。無償、オープ
ン・ソースという条件を揃えても、この現象には再現性がないのである。
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とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では
ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論
文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。なお、お気づきではない
かもしれませんが、英語版のサイトもあります。
http://www.gbrc.jp/journal/abas/index.html
ABASに掲載された論文の最終バージョンは、DOIを付与して2ヶ月に1号のペース
でまとめて、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイト
J-STAGEに登載され、Google Scholarにもデータが提供されます。
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/abas/
またABAS掲載論文は、学術雑誌論文を中心とした学術情報を検索して利用でき
る世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)にも逐次収録されて、
全文ダウンロード可能です。
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