今週のABAS新刊
Kuwashima, K., & Fujimoto, T. (2013).
Performance measurement in product development research.
新生ABASは、隔週刊で論文をリリースしています。
「ABASの日本語サイト」からダウンロード可能です。
http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/
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Kuwashima, K., & Fujimoto, T. (2013).
Performance measurement in product development research:
A literature review.
Annals of Business Administrative Science, 12, 213-223.
doi: 10.7880/abas.12.213 (forthcoming).
Download (Available online June 9, 2013)
本稿では、製品開発成果の測定指標に注目しながら製品開発研究のレビューを行
う。製品開発成果の主要な測定指標には(1)成功度(or成功/失敗)、(2)生存、
(3)商品力、(4)開発生産性・開発期間の4つがある。製品開発研究の歴史を、成
果の測定指標の側面から捉えた場合、同研究領域の成立期である1960年代から
1980年代までは、(1)の指標を採用する研究が多かった。それに対して、1990年代
以降は、(4)の指標を採用する研究が主流となった。この変化のきっかけとなった
のが、ハーバード大学のClarkとFujimotoによる自動車産業の国際製品開発プロ
ジェクトの比較調査 (Clark & Fujimoto, 1991) である。Clark and Fujimoto
(1991)は、製品開発の成果指標として、「開発生産性(開発工数)」「開発期
間」「総合商品力」の3つを採用し、これらに影響する組織・プロセス・戦略変数
を統計的に分析するという革新的な実証研究手法を提案したのである。
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とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では
ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論
文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。なお、お気づきではない
かもしれませんが、英語版のサイトもあります。
http://www.gbrc.jp/journal/abas/index.html
ABASに掲載された論文の最終バージョンは、DOIを付与して2ヶ月に1号のペース
でまとめて、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイト
J-STAGEに登載され、Google Scholarにもデータが提供されます。
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/abas/
またABAS掲載論文は、学術雑誌論文を中心とした学術情報を検索して利用でき
る世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)にも逐次収録されて、
全文ダウンロード可能です。
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