GBRCニュース   2013.06.24

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今週のABAS新刊

  Akiike, A. (2013).

   Where is Abernathy and Utterback Model?

 
Akiike, A. (2013). 
Where is Abernathy and Utterback Model? 
Annals of Business Administrative Science, 12, 225-236. 
doi: 10.7880/abas.12.225 (forthcoming). 
Download (Available online June 23, 2013) 
 
Abernathy-Utterback modelA-U model)はイノベーション研究に大きな影響を 
与えており、多くの論者が取り上げている。その多くはAbernathy and Utterback 
1978)を引用しているが、Abernathy and Utterback1978)では、ドミナン 
ト・デザイン(dominant design)のアイデアがモデルに明示されておらず、我々 
がイメージしているA-U modelとは異なる。多くの論者が取り上げるA-U model 
は、実は、Utterback and Abernathy (1975)Abernathy and Utterback 
(1978)Abernathy (1978)という3つの主要な業績を経て段階的に積み上げられて 
形成されてきたものであり、Abernathy1978)で完成し、それが我々がイメージ 
するA-U modelとなっているのである。しかしながら、A-U model が普及する過程 
で大きな影響力を持ったTeece1986)やUtterback1994)が、その完成形のA-U 
model Abernathy and Utterback1978)のモデルとして引用して取り上げたた 
め、それが孫引きされ、A-U model= Abernathy and Utterback1978)のモデル 
であると誤って流布してしまった。そもそも、Abernathy and Utterback1978 
の論文は、タイトル・ページ(p.41)より前のページ(p.40)A-U modelの図が本文 
とは独立に登場するという不思議な構造をしており、その図について、本文中 
pp.41-47)には説明がなく、言及もされていないのだが、そのことを知らない 
で引用している研究者も多いのである。 
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とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では 
ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論 
文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。なお、お気づきではない 
かもしれませんが、英語版のサイトもあります。 
http://www.gbrc.jp/journal/abas/index.html 
 
ABASに掲載された論文の最終バージョンは、DOIを付与して2ヶ月に1号のペース 
でまとめて、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイト 
J-STAGEに登載され、Google Scholarにもデータが提供されます。 
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/abas/ 
 
またABAS掲載論文は、学術雑誌論文を中心とした学術情報を検索して利用でき 
る世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)にも逐次収録されて、 
全文ダウンロード可能です。 

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