今週のABAS新刊
Takahashi, N. (2013).
A hypothesis about lukewarm feeling in Japanese firms.
新生ABASは、隔週刊で論文をリリースしています。
「ABASの日本語サイト」からダウンロード可能です。
http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/
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Takahashi, N. (2013).
A hypothesis about lukewarm feeling in Japanese firms.
Annals of Business Administrative Science, 12, 237-250.
doi: 10.7880/abas.12.237 (forthcoming).
Download (Available online July 7, 2013)
日本企業は、しばしば自らの「ぬるま湯的体質」を自己批判するが、実は、
Takahashi (1989)によって、組織メンバーの感じるぬるま湯感は体感温度仮説に
よって説明ができることがわかっている。まず、システム温として、組織のシス
テムとしての変化性向を測定し、体温としてメンバーの組織人としての変化性向
を測定する。そして、体感温度=システム温−体温 と体感温度を定義すると、メ
ンバーの感じるぬるま湯感は、この体感温度で説明ができるのである。1990年〜
2000年に毎年実施されたJPC調査のN=10,536人分のデータを用いて体感温度仮説を
検証すると、決定係数R2=0.9886と驚くほどきれいな直線で、体感温度が上がる
とぬるま湯比率が下がるという直線的な関係が現れてくる。さらに、ぬるま湯感
や体感温度が景気後退の先行指標となっていたことも明らかになる。
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とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では
ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論
文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。なお、お気づきではない
かもしれませんが、英語版のサイトもあります。
http://www.gbrc.jp/journal/abas/index.html
ABASに掲載された論文の最終バージョンは、DOIを付与して2ヶ月に1号のペース
でまとめて、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイト
J-STAGEに登載され、Google Scholarにもデータが提供されます。
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/abas/
またABAS掲載論文は、学術雑誌論文を中心とした学術情報を検索して利用でき
る世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)にも逐次収録されて、
全文ダウンロード可能です。
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