GBRCニュース   2013.10.28

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今週のABAS新刊

 Ichikohji, T., & Katsumata, S. (2014).

   The relationship between innovation and consumption of

  internet users.

 
新生ABASは、隔週刊で論文をリリースしています。 
ABASの日本語サイト」からダウンロード可能です。 
http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/ 
 
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Ichikohji, T., & Katsumata, S. (2014). 
The relationship between innovation and consumption of internet users. 
Annals of Business Administrative Science, 13, 17-29. 
doi: 10.7880/abas.13.17 (forthcoming). 
Download (Available online October 27, 2013) 
 
インターネットユーザーのイノベーション活動と消費活動との関係は、一様では 
ない。本研究では、インターネット上の音楽ユーザーを対象にして、イ ンター 
ネット調査によって得られた1000人のサンプルのデータを分析しているが、音楽 
への関与度の高低によって、イノベーション活動と消費活動 との関係も異なっ 
てくるのである。本研究では、音楽への関与度について、Lastovicka and 
Gardner (1979)が提示したComponents of Involvement尺度を用いて測定し、関 
与が低い層と高い層に分けた。そのうえで、それぞれの層について、「インター 
ネット上に自分の楽曲・演奏を 公開する」イノベーション活動と「音楽ダウン 
ロード消費の、1年間の平均的な消費額」で見た消費活動との関係を分析した。 
その結果、音楽に関与が 低い層では、イノベーション活動と消費活動の間に有 
意な関係があったが、音楽に関与が高い層では、その関係が見られなかったので 
ある。すなわち、 低関与度ユーザー層では、イノベーションを行うユーザーは 
イノベーションを行わないユーザーの約4倍も消費している。それに対して、高 
関与度ユー ザー層ではどちらもほぼ同じ消費額であった。イノベーションを行 
う低関与度ユーザーの約半分の水準にとどまっていた。 
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とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では 
ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論 
文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。なお、お気づきではない 
かもしれませんが、英語版のサイトもあります。 
http://www.gbrc.jp/journal/abas/index.html 
 
ABASに掲載された論文の最終バージョンは、DOIを付与して2ヶ月に1号のペース 
でまとめて、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイト 
J-STAGEに登載され、Google Scholarにもデータが提供されます。 
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/abas/ 
 
またABAS掲載論文は、学術雑誌論文を中心とした学術情報を検索して利用でき 
る世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)にも逐次収録されて、 
全文ダウンロード可能です。

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