今週のABAS新刊
Takahashi, N. (2014).
Transfirm organization view.
新生ABASは、隔週刊で論文をリリースしています。
「ABASの日本語サイト」からダウンロード可能です。
http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/
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Takahashi, N. (2014).
Transfirm organization view.
Annals of Business Administrative Science, 13, 31-46.
doi: 10.7880/abas.13.31 (forthcoming).
Download (Available online November 10, 2014)
現代の日本においては、顧客や外部の利用者から見れば一つの組織に見え、かつ
実態としても一つの組織として動いている「組織」が、法制度的にはいくつもの
企業に分かれているケースが多い。「組織」は実態として機能しているネット
ワークやシステムの概念なのだが、「企業」はもともと制度であり、境界、ある
いは仕切りの概念だという違いがある。企業と組織は違う概念なのだという事実
をいったん認めてしまえば、複数の企業が一つの組織として機能しているという
いまやまったく当たり前の光景に対する私たちの理解力と構想力は格段に向上す
る。こうした組織の見方に基づいた諸理論を「超企業・組織論」“transform
organization theories” と呼ぶ。系列、サプライヤー、パートナーシップ、
アーキテクチャに基づく企業間分業、価値ネットワーク、産業集積、ユーザー・
イノベーション、ゲートキーパー、情報粘着性、技術移転、トランスナショナル
企業、組織文化、ドミナント・ロジックなどが超企業・組織論を構成している。
超企業・組織が形成されるのは経済的理由からであろう。しかし、超企業・組織
論の関心は、なぜ超企業・組織が形成されるのかではなく、形成された超企業・
組織の、組織全体のパフォーマンスなのである。
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とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では
ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論
文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。なお、お気づきではない
かもしれませんが、英語版のサイトもあります。
http://www.gbrc.jp/journal/abas/index.html
ABASに掲載された論文の最終バージョンは、DOIを付与して2ヶ月に1号のペース
でまとめて、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイト
J-STAGEに登載され、Google Scholarにもデータが提供されます。
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/abas/
またABAS掲載論文は、学術雑誌論文を中心とした学術情報を検索して利用でき
る世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)にも逐次収録されて、
全文ダウンロード可能です。
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