GBRCニュース   2014.09.15

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今週のABAS新刊
Takahashi, N., Ohkawa, H., & Inamizu, N. (2014).
 Lukewarm feeling in Company X from 2004-2013.
 
新生ABASは、隔週刊で論文をリリースしています。
ABASの日本語サイト」からダウンロード可能です。
http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/
 
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Takahashi, N., Ohkawa, H., & Inamizu, N. (2014).
Lukewarm feeling in Company X from 2004-2013.
Annals of Business Administrative Science, 13, 343-352.
doi: 10.7880/abas.13.343 (forthcoming).
Download (Available online September 14, 2014)
 
日本企業は、しばしば自らの「ぬるま湯的体質」を自己批判するが、実は、
Takahashi (1989)によって、組織メンバーの感じるぬるま湯感は体感温度仮説に
よって説明ができることがわかっている。まず、システム温として、組織のシス
テムとしての変化性向を測定し、体温としてメンバーの組織人としての変化性向
を測定する。そして、体感温度=システム温−体温と体感温度を定義すると、メ
ンバーの感じるぬるま湯感は、この体感温度で説明ができるのである。本稿で
は、組織変革を成功させたX社を毎年度1回ペースで10回にわたって全数調査した
X調査データを使って、体感温度仮説を検証、追試し、あわせてTakahashi(2012)
JPC調査のデータとの比較を行う。X調査でもJPC調査同様に、決定係数 R20.
9840と驚くほどきれいな直線で、体感温度が上がるとぬるま湯比率が下がるとい
う直線的な関係が現れてくる。
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とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では
ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論
文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。なお、お気づきではない
かもしれませんが、英語版のサイトもあります。
http://www.gbrc.jp/journal/abas/index.html
 
ABASに掲載された論文の最終バージョンは、DOIを付与して2ヶ月に1号のペース
でまとめて、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイト
J-STAGEに登載され、Google Scholarにもデータが提供されます。
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/abas/
 
またABAS掲載論文は、学術雑誌論文を中心とした学術情報を検索して利用でき
る世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)にも逐次収録されて、
全文ダウンロード可能です。

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