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今週のABAS新刊 Kuwashima, K. (2015). Exploring the characteristics of pharmaceutical product development. 新生ABASは、隔週刊で論文をリリースしています。
「ABASの日本語サイト」からダウンロード可能です。
http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/------------------------------------------------------------------------Kuwashima, K. (2015).Exploring the characteristics of pharmaceutical product development:A cross-industry perspective.Annals of Business Administrative Science, 14, 161-170.doi: 10.7880/abas.14.161(forthcoming).Download (Available online March 29, 2015) 医薬品の開発は極めて特殊だといわれる。しかし、他の産業と比較して何が特殊であるかは学術的にも、実務的にも必ずしも明確ではない。臨床試験は医薬品開発の特殊性を象徴するものの1つだが、こうした産業固有の概念や用語を使って
いては、産業横断的な比較はできない。そこで本稿では、産業間比較に適した汎用性をもつ問題解決モデルをフレームワークとして医薬品の製品開発プロセスを分析し、その特徴と有効なマネジメントを整理する。問題解決の視点で捉えれば、医薬品開発の特徴は、解の代替案の「創出数の多さ」と「テストの複雑さ」の両方を必要とされる点にある。どちらか一方を要求される製品・産業は他にもあるが、両方のケースは希である。そしてこの特徴は、医薬品の製品開発マネジメントとも密接に関係している。すなわち、製品開発コストを考慮すれば、「多数の創出」と「複雑なテスト」を同時に行うことは難しい。そこで製薬企業は、開発プロセスの上流では創出を、下流ではテストを重点的に行い、両者のバランスを切り替えることでこの問題に対応している。その切り替えのタイミングの判断は、医薬品開発の成果に影響する最も重要なマネジメントの1つである。
------------------------------------------------------------------------とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約ではないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。なお、お気づきではないかもしれませんが、英語版のサイトもあります。http://www.gbrc.jp/journal/abas/index.html ABASに掲載された論文の最終バージョンは、DOIを付与して2ヶ月に1号のペース
でまとめて、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイト
J-STAGEに登載され、Google Scholarにもデータが提供されます。
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/abas/ またABAS掲載論文は、学術雑誌論文を中心とした学術情報を検索して利用でき
る世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)、ProQuest (有料)にも
逐次収録されて、全文ダウンロード可能です。
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