今週のABAS新刊
Yamashiro, Y. (2015).
Conceptual expansion into organizational identity change.
新生ABASは、隔週刊で論文をリリースしています。
「ABASの日本語サイト」からダウンロード可能です。
http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/
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Yamashiro, Y. (2015).
Conceptual expansion into organizational identity change.
Annals of Business Administrative Science, 14, 193-203.
doi: 10.7880/abas.14.193 (forthcoming).
Download (Available online April 26, 2015)
Albert and Whetten (1985) が提唱する組織アイデンティティの三つの基準
は、これまで (a) central, (b) distinctive, (c) enduring、とそれぞれone
wordで要約・引用されることが多かった。この(a)(b)(c)は、従来からのアイデ
ンティティに対するイメージ、(a)唯一無二で、 (b)uniqueで、(c)時を経ても変
わらないもの、を補強しており、たとえばsocial identificationの代表的業績
であるAshforth and Mael (1989)でもそのように理解されている。ところが、
Albert and Whetten (1985) が真に主張していたことは、(a)(b)(c)自体の大幅
な拡張であり、(a′)宣言されるものであれば一つでなく複数存在していてもい
い、(b′)他者と比較可能でself-classificationできればuniqueでなくてもい
い、(c′)連続的であれば時が経つにつれて変化してもいい、とすることで、ア
イデンティティ概念の適用範囲を組織にまで広げ、組織アイデンティティの分
析、特にその変化の分析を可能にすることだったのである。
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とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では
ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論
文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。なお、お気づきではない
かもしれませんが、英語版のサイトもあります。
http://www.gbrc.jp/journal/abas/index.html
ABASに掲載された論文の最終バージョンは、DOIを付与して2ヶ月に1号のペース
でまとめて、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイト
J-STAGEに登載され、Google Scholarにもデータが提供されます。
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/abas/
またABAS掲載論文は、学術雑誌論文を中心とした学術情報を検索して利用でき
る世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)、ProQuest (有料)にも
逐次収録されて、全文ダウンロード可能です。
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