今週のABAS新刊
Takahashi, N. (2015). Japanese work ethic and culture.
新生ABASは、隔週刊で論文をリリースしています。
「ABASの日本語サイト」からダウンロード可能です。
http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/
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Takahashi, N. (2015).
Japanese work ethic and culture: A new paradigm of intrinsic motivation.
Annals of Business Administrative Science, 14, 261-278.
doi: 10.7880/abas.14.261 (forthcoming).
Download (Available online July 19, 2015)
Takahashi (2004)が唱える「日本型年功制」の要素のうち、「仕事の報酬は次の
仕事」であるという説をWork-Work Theoryと呼ぶことにする。本稿では、日本企
業で一般的に観察できるWork-Work Theoryのシステムについて、「仕事の報酬は
給料」のWork-Pay Theoryと対比しながら、その特徴を明らかにする。(i)仕事に
差が付くことで加速度的に昇進・昇給で差が付き、(ii)今の仕事に満足しないで
現状打破の気概を持ち、(iii)上司は適材適所の人選をし、(iv)次の仕事で報い
るために定期的人事異動を行い、(v)一緒に仕事をすることに投資することで企
業成長を可能にした。(vi) Work-Work Theoryでは、仕事の内容を徐々に難しい
ものにしていくことで、内発的動機づけを実現する。それがわくわく感につなが
る。でなければ、内発的動機づけとはいえない。こうして、Work-Work Theoryは
自己決定理論とは異なるアプローチで内発的動機づけを素直に実践することで、
発想の大転換をもたらす。
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とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では
ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論
文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。なお、お気づきではない
かもしれませんが、英語版のサイトもあります。
http://www.gbrc.jp/journal/abas/index.html
ABASに掲載された論文の最終バージョンは、DOIを付与して2ヶ月に1号のペース
でまとめて、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイト
J-STAGEに登載され、Google Scholarにもデータが提供されます。
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/abas/
またABAS掲載論文は、学術雑誌論文を中心とした学術情報を検索して利用できる
世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)、ProQuest (有料)にも逐
次収録されて、全文ダウンロード可能です。
特定非営利活動法人グローバルビジネスリサーチセンター(GBRC)
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