『赤門マネジメント・レビュー』Vol.15, No.2 発行!!
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予定通り、2月25日に
『赤門マネジメント・レビュー』(AMR) Vol.15, No.2が発行されました。
http://www.gbrc.jp/journal/amr/index.html
お気づきでしょうか。第15巻より新テンプレートを採用しております。
目次と要約は下記の通りです。すべて無料コンテンツです。
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< 査読つき研究論文(オープンアクセス) >
三嶋恒平
「専属的な受託生産企業の発生と存続のメカニズム
―自動車産業におけるトヨタとトヨタ九州の委託生産関係」
pp. 41-98
本稿は自動車産業におけるトヨタ九州を事例に専属的な受託生産企業の発生と存
続のメカニズムについて歴史的経緯、企業行動と戦略、コーポレート・ガバナン
スから検討した。中核企業であるトヨタが子会社であるトヨタ九州を通じて委託
生産を行う理由は、中核企業の経営資源不足を契機とし、資源不足代替のため設
立された専属的な受託生産企業は強制された能力構築競争を通じて競争優位を構
築し、結果として専属的な委託生産の経営合理性が高まったからだった。またト
ヨタ九州はトヨタの事前合理的な意図通りのガバナンスに基づく子会社に育った
一方、市場変化に伴う中核企業の経営資源の変動と高度化に対応する能力を創発
的プロセスにより構築した。
キーワード:委託生産、コーポレート・ガバナンス、トヨタ九州
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< 経営学輪講 >
岩尾俊兵, 菊地宏樹
「ダイナミック・ケイパビリティ論からペンローズへ
―経営学輪講 Helfat and Winter (2011)」
pp. 99-108
ダイナミック・ケイパビリティについて、多数の論者から多様な定義が行われて
きた。しかし、「劇的な環境変化に対応する能力」というTeece流の代表的なDC
定義下では、DCと業務能力を客観的に分離し研究するのが困難であるという指摘
が、近年HelfatとWinterによってなされている。Helfat and Winter (2011) に
よる上記の指摘とそれを乗り越えるための処方箋は、DCを単純に企業成長の源泉
として捉え直すというものだと考えてよい。彼女らの論点は、その意味で、エ
ディス・T・ペンローズの『企業成長の理論』の観点との類似点を見出しうる。
キーワード:ダイナミック・ケイパビリティの観察・測定可能性、企業成長の理
論、リソース・ベースド・ビュー
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