GBRCニュース   2016.03.28

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『赤門マネジメント・レビュー』Vol.15, No.3 発行!!.
 
AMRのツイッターアカウント http://twitter.com/akamonmr
 
予定通り、325日に
『赤門マネジメント・レビュー』(AMR) Vol.15, No.3が発行されました。
http://www.gbrc.jp/journal/amr/index.html
15巻より新テンプレートを採用しております。
 
目次と要約は下記の通りです。すべて無料コンテンツです。
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< 査読つき研究ノート(オープンアクセス) >
芳賀裕子, 立本博文
M&Aの効果と多角化戦略との関係に関する文献サーベイ」
pp.109-166
 
M&Aに関する実証研究の文献レビューを行った。M&Aが効果的な戦略であるという
ことは、既存研究から必ずしも明らかになってはいない。既存研究ではM&Aの株
価効果は買収企業にとって負の影響があると結論している。M&Aの業績効果は
ターゲット企業との事業関連性があるときに正の影響をもたらすと報告されてい
るが、既存研究における事業関連の定義が曖昧であるため、どのような場合に正
の影響をもたらすかはわかっていない。今後の研究として三つの方向が求められ
る。(1) ビジネスセグメント間の補完関係も考慮して事業関連性を明確に定義す
 (2) リソース・ベースド・ビューを用いたM&A研究をイノベーションと収益性
の測定まで拡張する (3) ダイナミック・ケイパビリティ理論を用いて本社のM&A
能力を実証的に検討する。
 
キーワード:M&A、多角化戦略、株価効果、業績効果、戦略タイプ分類、RBV
      ダイナミック・ケイパビリティ
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< 連載 >
根橋玲子, 岸保行
「日台経済交流の礎を築いた人々―第九回 林信義氏 (前編)
pp.167-178
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< 研究会報告 >
許經明
「携帯電話産業における製品開発について現状報告」
pp.179-208
 
1990年代末から、TIADIなどの半導体サプライヤーが携帯電話端末の心臓部に
当たる「ベースバンドチップセットと通信プロトコル・スタック」を販売し始め
た。それにより、新興国の設計受託企業および生産受託企業が欧米のブランド企
業に製品開発のサービスを提供し始めた。このような状況の中で、ブランド企業
はどのような製品開発分業を行うべきだろうか。本稿では、8社の台湾系の生産
受託企業へのアンケート調査から上記の問題を検証する。
 
キーワード:コア部品サプライヤー、ブランド企業、生産受託企業、
      移動体通信産業、製品開発の分業

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