GBRCニュース   2016.07.25

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今週のABAS早期公開は次の論文です
 Byun, S. (2016). 
 Hyundai Steel's ramp-up strategy and the learning effect.
 
Annals of Business Administrative Science (ABAS)は、独立行政法人科学技術
振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイトJ-STAGEの早期公開機能を導入してい
ます。「ABASの日本語サイト」
http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/
には、日本語の要約も掲載され、早期公開版のダウンロードも可能です。
早期公開は論文採択後できるだけ速やかに行われますので、早期公開版の公開は
不定期になります。ということで、今週は次の論文が早期公開されました。
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Byun, S. (2016). 
Hyundai Steel's ramp-up strategy and the learning effect.
Annals of Business Administrative Science.
doi: 10.7880/abas.0160531a
Download (Available online July 20, 2016)
 
開発を始めたら、できるだけ速く製品を市場に投入し、投資を回収することは、
企業活動の根幹をなす。製品を市場に投入するまでの時間は、大きく製品および
工程の開発時間と生産ランプアップ時間に分けられる。既存研究では、主に開発
効率を上げることで、開発時間を短縮することに焦点が置かれてきた。しかし、
開発期間をいくら短縮したとしても、生産ランプアップが遅くなると、結果的に
投資の回収も遅れてしまう恐れがある。本稿では、韓国の鉄鋼大手、現代製鉄が
高炉技術を導入し、量産に至るプロセスを分析する。同社は、3基の同一仕様の
高炉を次々と途切れることなく導入することで学習効果を最大限に生かす戦略を
とった。そのうちランプアップに関しては、3基の高炉で期間がオーバーラップ
しないように計画し、同じランプアップ・チームが次々と生産を立ち上げていく
ことを可能にした。その結果、一つの高炉でのランプアップの経験を次の高炉の
ランプアップに生かすことができ、その学習効果により、ランプアップ時間は片
対数グラフで直線的に短縮することに成功している。
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とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では
ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論
文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。なお、お気づきではない
かもしれませんが、英語版のサイトもあります。
http://www.gbrc.jp/journal/abas/index.html
J-STAGEの「早期公開」(Advance Publication)は、巻・号・ページ等の書誌情報
が未確定の論文を公開できる機能です。早期公開版も本公開版も同じDOIが付与
され、同一の論文として扱われ、Google Scholarにもデータが提供されます。
 
早期公開された論文は2ヶ月に1号のペースでまとめて、巻・号・ページ等を
確定してからJ-STAGEで本公開するとともに、学術論文を中心とした学術情報を
検索して利用できる世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)
ProQuest (有料)にも逐次収録されて、全文ダウンロードが可能となります。

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