GBRCニュース   2019.07.29

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今週のABAS早期公開論文は次の論文です
  Huang, W. (2019). 
  Management of exhaustion in continuous product development.
 

Annals of Business Administrative Science (ABAS)は、独立行政法人科学技

 術振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイトJ-STAGEの早期公開機能を導入して

 います。「ABASの日本語サイト」

http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/

 には、日本語の要約も掲載され、早期公開版のダウンロードも可能です。

 早期公開は論文採択後できるだけ速やかに行われますので、早期公開版の公開は

 不定期になります。ということで、今週は次の論文が早期公開されました。

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 Huang, W. (2019).

 Management of exhaustion in continuous product development:

 The case of a mobile game company.

 Annals of Business Administrative Science.

https://doi.org/10.7880/abas.0190621a

 (Available online July 25, 2019)

 

 モバイルゲームのような継続的な開発活動が特徴の製品の場合、(a)バグ対応の

 開発負荷に、(b)新規コンテンツの開発負荷が上乗せされ、開発現場が疲弊しが

 ちである。本稿が取り上げる事例では、(a)一部のユーザーから指摘のバグ対応

 で現場が疲弊したが、バグの多くが特定のイベントやアイテムに関するものだっ

 たので、ゲームシステムに関連する緊急事態でない限り、迅速なアップデートは

 しないことにした。また、(b)PvE (Player versus Environment)のコンテンツ消

 費スピードが速いため、当初、新規コンテンツはPvE 70%PvP (Player versus

 Player) 30%に配分していたが、PvEのコンテンツ消費スピードが想定以上に速か

 ったことで現場が疲弊した。他方、PvPはユーザー生成が主なので、コンテンツ

 の追加は頻繁ではないが、妥当性検証に時間がかかっていた。そこで、シミュレ

 ーションでユーザー対戦の一部を検証することで、検証時間を約35%短縮し、

 PvE 40%、PvP 60%に配分を変えた。(a)(b)により開発現場の疲弊感は解消され

 るとともに、(b)でソーシャル性の高いPvPの配分を増やしたことで、新規ユーザ

 ーの獲得と既存の課金ユーザーの収益化にも成功した。

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 とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では

 ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論

 文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/abas/advpub/0/advpub_0161125a/_article

 J-STAGEの「早期公開」(Advance Publication)は、巻・号・ページ等の書誌情報

 が未確定の論文を公開できる機能です。早期公開版も本公開版も同じDOIが付与

 され、同一の論文として扱われ、Google Scholarにもデータが提供されます。

 

 早期公開された論文は2ヶ月に1号のペースでまとめて、巻・号・ページ等を

 確定してからJ-STAGEで本公開するとともに、学術論文を中心とした学術情報を

 検索して利用できる世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)

 ProQuest (有料)にも逐次収録されて、全文ダウンロードが可能となります。

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特定非営利活動法人グローバルビジネスリサーチセンター(GBRC)

 電話 050-3825-0915

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