GBRCニュース   2020.10.19

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Annals of Business Administrative Science (ABAS)
 Volume 19, Issue 5 J-STAGEに本公開されました
 
Annals of Business Administrative Science, Volume 19, Issue 5
が、1015日にJ-STAGEで刊行されましたので、お知らせいたします。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/abas/
今回、Volume 19, Issue 5に掲載されたのは下記の論文4本です。
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Suolinga, S., & Kim, H. (2020).
How foreign technical interns contribute to SMEs' overseas expansion.
Annals of Business Administrative Science, 19(5), 159-173.
https://doi.org/10.7880/abas.0200804a
(Available online September 3, 2020)
 
外国人技能実習生(technical interns: TI)は、いまや中小企業には欠かせない
人手であるが、一般的には短期的な単純労働者の代名詞だと思われている。しか
し、気仙沼からインドネシアに進出した中小企業の事例では、インドネシアから
来たTIは技能実習を積んで、インドネシア進出の際の力になっただけではなく、
その後のインドネシアでの市場浸透と新たな事業機会の発掘にも有効な人的資源
となっていった。これこそが本来のinternの姿ではないだろうか。
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Oki, K. (2020).
Does CAGE framework predict COVID-19 Infection?:
An exploratory study on national factors associated with COVID-19 infections.
Annals of Business Administrative Science, 19(5), 175-192.
https://doi.org/10.7880/abas.0200721a
(Available online September 9, 2020)
 
本稿の目的は、国際経営分野で用いられるCAGEフレームワークを用いて、各国の
新型コロナウィルスの感染者数および死亡者数と関係する国の変数を明らかにす
ることである。新型コロナウィルスの感染者数と死亡者数を従属変数に、各国の
Cultural factors Administrative and political factorsGeographic factors
Economic factorsを独立変数にした重回帰分析を、複数時点で行った。結果、以
下の4点が明らかになった。1) Cultural factorsGeographic factorsEconomic
factorsは感染者数・死亡者数のいずれとも関係がない。2) Administrative
political factorsは感染者数と関係があり、その国の汚職度が高いほど、政府に
よるCOVID-19の情報掲示が長いほど感染者数が少ない傾向にある。3) 死亡者数は
いずれのfactorsとも関係がない。4) 特定の変数と感染者数・死亡者数の関係は
時間とともに変化する。
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Abe, M. (2020).
A trap when using common key phrases:
A case of an organization with multiple professions.
Annals of Business Administrative Science, 19(5), 193-205.
https://doi.org/10.7880/abas.0200903a
(Available online September 25, 2020)
 
組織内統合には、全職員が共通認識しているキーフレーズを使うことが効果的だ
と言われてきた。ところが音羽病院では、長年使ってきた「患者のために」「患
者第一」を用いたことで、統合に失敗した。職員はそれまで「患者のために」
「患者第一」に対して職種ごとに異なる意味を当てはめ、それに基づいた活動に
よって職種としての成功体験を積み重ねていた。その経験が思考や行動の変化を
妨げる慣性として働き、職種毎の個別最適な活動が加速してしまったのである。
単に部門横断的に職員が共通のキーフレーズを用いるだけではなく、行動を通し
てキーフレーズの多義性を減らしていくプロセスが重要なのである。
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Fukuzawa, M. (2020).
Function of value stream mapping in operations management journals.
Annals of Business Administrative Science, 19(5), 207-225.
https://doi.org/10.7880/abas.0200909a
(Available online October 13, 2020)
 
欧米ジャーナルにおけるVSM研究においては、重要なリーン・ツールの一つとし
VSMが活用され、パフォーマンスが向上したとの報告がなされているが、そこ
では、主に生産活動をはじめとした個別の機能や部門におけるボトルネック発見
と改善を促進する部分最適化ツールとしてVSMが機能している。そのため、VSM
適用が成功裏に進むほど、バリューチェーン全体での流れに注目することで全体
最適を目指していくという、本来のリーン・プロダクトやフロー・マネジメント
の本質から乖離してしまい、顧客までの流れ全体のパフォーマンスを下げてしま
う可能性がある。
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ABASは、J-STAGEの「早期公開」(Advance Publication)機能を使っております。
各コンテンツには、早期公開の段階で、すでにDOIが付与されていて、CrossRef
でダウンロードできます。たとえばDOI10.7880/abas.0150805a の論文は、
https://doi.org/10.7880/abas.0150805a
と入力すると、論文がダウンロードできます。
 
上記の論文は、いずれも既に早期公開版を公開しておりますが、早期公開した論
文はこうして2ヶ月に1号のペースでまとめて、巻・号・ページ等を確定してか
J-STAGEで本公開されます。早期公開版は、今回の本公開版と同じDOIが付与
され、同一の論文として扱われ、Google Scholarにもデータが提供されます。
さらに、本公開版は、学術論文を中心とした学術情報を検索して利用できる世界
的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)ProQuest (有料)にも逐次
収録されて、全文ダウンロードが可能となります。
 
ABASは、「引用されるジャーナル」を目指して鋭意努めてまいりますので、今後

とも是非ご投稿先としてABASをお考えいただければ幸甚です。

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