GBRCニュース   2021.02.22

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Annals of Business Administrative Science (ABAS)
 Volume 20, Issue 1 J-STAGEに本公開されました

 

Annals of Business Administrative Science, Volume 20, Issue 1

が、215日にJ-STAGEで刊行されましたので、お知らせいたします。

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/abas/

今回、Volume 20, Issue 1に掲載されたのは下記の論文3本です。

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Wang, Z., & Suh, Y. (2020).

Multiskilled labor management of Japanese commercial vehicle makers in the Chinese

market: The cases of Hino and Isuzu.

Annals of Business Administrative Science.

https://doi.org/10.7880/abas.0201201a

Download (Available online January 17, 2021)

 

急成長する中国の大型商用車市場では、「生産規模が年1万台を超えなければ生

き残れない」法則がいわれてきた。しかし日系メーカーの広汽日野と慶鈴汽車は、

生産規模が1万台に満たないながらも中国市場で利益を出し続けている。これは、

少量生産でも一定水準の生産性を保てる日本的生産システムのおかげだが、中国

の日系商用車メーカーは、中国の実情に合った多能工育成方法を発展させたこと

で、その日本的生産システムを機能させることに成功した。

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Yoshida, T. (2021).

How Has Workcation Evolved in Japan?

Annals of Business Administrative Science.

https://doi.org/10.7880/abas.0210112a

Download (Available online February 10, 2021)

 

労働と休暇を組み合わせて行うワーケーションは、ICTの浸透に伴って欧米で登

場した概念で、freelancer等に象徴される個人の自由な働き方とされるが、日本

においてはその元来の意味合いを離れ、一部のトレーニング・プログラムがワー

ケーションと称されるなど、特異な展開が見られる。こうした変化はどのように

して生じたのだろうか。本研究では3つの地域における調査を踏まえ、日本にお

いて特徴的なサテライトオフィス・ワーケーション、ラーニング・ワーケーショ

ン」の登場経緯やそれらを取り巻く各主体の狙いを整理した上で、(1)日本では

主に雇用労働者が想定されていること、(2)それ故、地方自治体の思惑(「交流

人口に繋げたい」)と企業の思惑(「仕事に係わる目的がないと社員を地方に送

り出し難い」)が大きな影響を与えていること、(3)その結果、ワーケーション

が「地域との深い関りの中で学びや内省、創造力の向上を図る」方向へ変化して

きたこと、を明らかにする。

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Tsukamoto, Y. (2021).

Rethinking telecommuting with an i-deals perspective.

Annals of Business Administrative Science.

https://doi.org/10.7880/abas.0210115a

Download (Available online February 11, 2021)

 

COVID-19の影響により、日本ではテレコミューティングが急速に普及した。従来

のテレコミューティング研究では、テレコミューティングはi-dealsの結果であ

り、location flexibility i-deals (LFi-deals)であるという前提で議論が行わ

れてきたが、COVID-19の流行下では、半強制的なテレコミューティングが出現し

た。そこで本研究では、(Group A)依然として「出社」、(Group B)半強制的に出

現したテレコミューティングと考えられる「テレコミューティング (初経験)」、

(Group C) LFi-dealsを結んだ結果のテレコミューティングと考えられる「テレ

コミューティング (経験あり)」の3群に分けて、degree of self-determination

(DSD)及び生産性との関係を調べた。分析の結果、同じテレコミューティングで

LFi-dealsを結んでいるGroup Cの方が半強制的なGroup Bよりも、DSDも生産性

も有意に高かった。ただし、Group BGroup Aよりは高くなっており、単にテレ

コミューティングを始めただけでも、LFi-dealsDSD、生産性が高まる可能性が

ある。

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ABASは、J-STAGEの「早期公開」(Advance Publication)機能を使っております。

各コンテンツには、早期公開の段階で、すでにDOIが付与されていて、CrossRef

でダウンロードできます。たとえばDOI10.7880/abas.0150805a の論文は、

https://doi.org/10.7880/abas.0150805a

と入力すると、論文がダウンロードできます。

 

上記の論文は、いずれも既に早期公開版を公開しておりますが、早期公開した論

文はこうして2ヶ月に1号のペースでまとめて、巻・号・ページ等を確定してか

J-STAGEで本公開されます。早期公開版は、今回の本公開版と同じDOIが付与

され、同一の論文として扱われ、Google Scholarにもデータが提供されます。

さらに、本公開版は、学術論文を中心とした学術情報を検索して利用できる世界

的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)ProQuest (有料)にも逐次

収録されて、全文ダウンロードが可能となります。

 

ABASは、「引用されるジャーナル」を目指して鋭意努めてまいりますので、今後

とも是非ご投稿先としてABASをお考えいただければ幸甚です。

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