Call for Papers
Annals of Business Administrative Science (ABAS) は、ユニークゆえに米国流のジャーナルには掲載されにくい日本らしい経営学研究を広く世界の研究者の目に触れるようにすることを使命と考えています。
GBRCが、国内の諸学会とは独立、等距離のNPO法人である利点を生かし、ABASでは、call for papers方式でABASコンファレンスを年に数回、定期的に開催いたします。諸学会で報告し、予稿集には掲載されたものの、まだ論文としては未公刊のものも歓迎いたします。
- 「ABASスタイル」の日本語のフル・ペーパーを募集します。
- ABASコンファレンスに採択された日本語論文は、ABASコンファレンスにおいて日本語で報告してもらいます。
- ABASコンファレンスで報告された論文は、日本語論文のままでABASがレフェリーによる査読を行います。
- ABASコンファレンスで報告され、ABASが採択した日本語論文は、ABASが英文化をサポートします。
特に、ABASが重視する次の三つのジャンルの論文は大歓迎いたします。
《テクニカル・ノート》 既存研究の間違いや問題点を明らかにしたもの
《事実発見型調査報告》 調査データから得られた面白い事実発見を明記したもの
《コンセプチュアル・ペーパー》 自他問わず面白い概念モデルを紹介・解説したもの
ABASは、あえてダブル・ブラインド方式を捨て、シングル・ブラインド方式に切り替えました。ABASはシングル・ブラインド方式(査読者が匿名)の査読誌であることを、ここに高らかに宣言いたします。そもそも、今のように検索システムが発達した時代に、ダブル・ブラインド方式、つまり、査読者が匿名というだけでなく、投稿者まで匿名にするなどということは不可能なのです。査読者がちょっと検索しただけで、投稿者が誰かはすぐに分かってしまいます。少なくとも、剽窃チェックは絶対にできません。多くのジャーナルがしがみついてるダブル・ブラインド方式など、現代にあっては虚構に過ぎないのです。それどころか、学会誌の場合には、学会に参加して研究発表を聴いた可能性のある人は査読者に選べないので、査読者を探すのも大変です。そして、もし査読者が真面目にダブル・ブラインド方式を守ろうとすれば、査読者はネットでの先行研究のチェックもできなければ、剽窃チェックもできなくなります。これでは、もはやまともな査読など不可能です。
こうして、いまや虚構と化したダブル・ブラインド方式と決別しようと決めたとき、ABASはジャーナルとしての新しい可能性に気が付きました。それがABASコンファレンスなのです。まず、ABASコンファレンスへの投稿・参加を呼びかけることで、より多くの人に投稿を呼びかけ、かつより迅速な査読・公開をすることができるようになりました。なぜそうなるのか。
- ABASコンファレンスに、査読者候補が参加して、あなたの報告を直接聞き、質疑も行っているからです。ABASコンファレンスでの質疑の場面では、質問者にその真意や意図を納得のいくまで聞いてみましょう。そうすれば、投稿後の査読者とのコミュニケーションが格段に楽になるはずです。
- しかも、ダブル・ブラインド方式のように、近い研究テーマにもかかわらず、他人の研究発表を聴きもしない研究者(そんな研究者、いるはずないですよね?)を無理やり査読者に仕立て上げる必要がないので、投稿論文数が増えても、査読者の数を十分に確保することができます。
- さらに、投稿者に対して、積極的にプレプリント・サーバの利用を呼びかけることができるようになりました。ABASの場合は、ITA (Instructions to Authors)にも明記してありますが、プレプリント・サーバの利用を推奨しています。特に、J-STAGEを運営しているJSTのJxiv (ジェイカイブ)の利用を推奨していて、将来的には、Jxivから直接ABASに論文を投稿できるようにすることも考えています。プレプリント・サーバに公開することで、より広くコミュニティの意見も聞けるようになりますし、出版後はABASにもリンクが張られますので、論文が引用される可能性が高まります。
ただし、ここでお願いがあります。ABASコンファレンスでは、多分、みなさんが、普段、学会や研究会でやっているように、研究のぼろが出ないように隠そうとするのはやめてください。たとえ欠点があっても、世に問う価値のある主張であれば、ABASは、その欠点を明記した上で出版すべきだと考えます。重要なのは「主張」なのです。論文が英語で出版されたからといって、「すごい!」と言われるような時代は終わりました。これからは、論文がどれだけ引用されるかが勝負です。ABASが目指しているのは「引用されるジャーナル」です。そのためには、まずは、あなたが何を言いたいのかが伝わらないと話になりません。ABASコンファレンスでは、あなたの主張がうまく英語で伝わるように、様々な角度からアドバイスがもらえるはずです。そのためには、あなたの主張が明確でなくてはいけません。基本的に、論文のタイトルとアブストラクトで、論文の主張が何なのか、具体的にはっきりと分からなくてはいけません。特に、アブストラクトには、これがこの論文の主張だという一文を意識して必ず入れてください。「論文全体を読めばわかる」というようなスタンスの論文はABASではリジェクトされます。何が言いたいのか分からない論文ももちろんリジェクトされます。内容が難しいから分からないのだというスタンスの人は、他のジャーナルに出してください。ABASでは言い訳になりません。
《論文執筆規定》
ABASコンファレンスへの応募論文は、指定された論文テンプレートを使って
- 解説的な論文タイトル【英語】
- 解説的な要約【日本語】
- キーワード【英語】
- 全著者の所属、メール・アドレス【英語】
- 本文【日本語】 ただし
- 見出し【英語】
- 経営用語は初出時に( )付で英語表現【英語】
- 十分な量の引用文献のAPAスタイルの完全な書誌事項【英語】
- 末尾に図表【英語】
の指示にしたがい、10〜15ページのコンパクトな論文にまとめてください。a〜gが不完全な場合には、それだけでリジェクトの理由になりますので注意してください。
《注意》
- 論文の投稿をもって、Copyright Policyに同意されたものとします。
- ABASコンファレンス開催時には、全著者がGBRC会員である必要があります。
- ABASが採択する前に、投稿論文に対して Crossref Similarity Check を使った剽窃チェックを行います。
《これまでのABASコンファレンス》